2014年10月23日木曜日

杉浦醫院四方山話―373『雀のお宿・もみじ伝承の会』

 「毎週の台風で仕事が出来なかったから、もみじの会へ出そうと思って作った巣箱だけど」と、新装建設の笹本社長が、「雀のお宿」を制作し、庭園内に設置してくださいました。


 「家にあった古瓦と檜の木端で作った道楽だけど、11月16日は、安協の研修会と重なって出られないから、今年は作品だけ観てもらって、来年もやるんだったら数を作っておくから」と、当館庭園のもみじの紅葉に合わせ来月16日(日)に開催される「杉浦もみじ伝承の会」に笹本さんも参加しようと試作した本格的巣箱です。

 「最近、ギャーギャー(ひよどり?)ばっかりで、すっかり雀が少なくなったから入り口は雀専用に小さくした」と、二種類の雀のお宿が建ちました。


 上のお宿は、「平屋 二世帯」と説明もあるように平瓦を屋根に入り口も二つに分かれ、中もしっかり壁で仕切られています。

下のお宿は、屋根も丸い小じゃれたお宿で、エサのお米も用意され至れり尽くせりのワンルームです。

笹本さんは、河東中島神輿保存会のリーダーでもあり、新しい神輿を手造りしたことでも知られていますから、巣箱くらいはお手の物でしょうが、古瓦に合わせた自在な部屋は、やはりプロならでの作品です。


 このように自分の作品を展示して多くの方に観てもらい、欲しい方には頒布すると云うコンセプトで、今回20数名の作家が杉浦醫院庭園にブースを設け、紅葉を楽しみながら秋の一日様々な交流を深めようと企画されたのが「杉浦もみじ伝承の会」です。

女性3人の実行委員が「和」にこだわった作家を厳選し、相応しい会場を探した結果、当館庭園での開催を要請されたのを機に、実行委員会「マイパラ」と当館の協働として、今回試験的に開催することとなりました。


  過日、白州台が原で3日間行われた「第10回台が原市」は、5万人以上の客で賑わったそうですが、今年で10年目になる恒例行事も地元の山梨銘醸やJA梨北などが協働して作り上げてきた結果、今年は全国から集まったクラフトや骨董の店舗が旧街道沿いに150以上並ぶに至ったようです。



 地域に開かれた公園としての活用も目的に整備された杉浦醫院庭園は、スペースも限られていますが、国の登録有形文化財に指定された5件の建造物を背景に和の伝道師が集い、「琴」「声楽」「津軽三味線」の音楽家による生演奏会も随時開催して、当館にふさわしい文化イベントにしていこうと云う実行委員のしっかりした姿勢が、多くの賛同に繋がっているのでしょう。急遽、東京からノーギャラで出演していただけることになった弦楽四重奏団<ライト・ハウス・アンサンブル>や町内の参加作家について、次話でご紹介いたします。