2017年10月30日月曜日
2017年10月15日日曜日
杉浦醫院四方山話―521『NHK News かいドキ』
山梨県の県内ニュースをテレビでは、NHK・山梨放送・テレビ山梨の3局が夕方6時台にそれぞれ放映していますが、どの局のニュースや情報が県民に一番視聴されているのか?そんな調査データはあるのか?等々は、あまり話題になったことも無いように思いますが、各社は、それぞれに「観てもらう」努力をしていることでしょう。
特段ヒイキにしている局もない私のような人間は、リモコン片手にあちこちツマミ観しても毎日のことですし、狭い県内の限られた情報では、どの局でも同じ話題やニュースが重なりがちで、その辺で、どう特色を出していくのかも大変なことと思います。
当館の玄関には人感センサーがセットしてありますから、来館者がみえると「ピンポーン」と館内に来館を告げてくれます。先日、センサーを巧みに避けて入ったのでしょうか、お一人で足音も立てず病院棟内をくまなく見学した方がいました。「ピンポーン」とセンサーが反応したのは、帰る際でした。その忍者なような方は、NHK甲府放送局に4月に入社したと云う新人キャスターの林聖海さんでした。
再度上がってもらい応接室で話を伺うと、NHKの「News かいドキ」内で放送している「ぐるっと やまなし いってみ隊!」と云う、甲府放送局のアナウンサーやキャスターが県内の市町村の話題を取材してリポートする番組で、新人キャスターの林さんが、昭和町を取り上げてみようと、番組制作の下調べに来館したことが分かりました。
後日、「局に戻ってから杉浦醫院のホームページを見たら、病院棟以外にも見どころがあることが分かりましたから、もう一度取材に伺いたい」と林さんから電話がありました。約10分間の番組だそうですが、韮崎市の出身だという林さんの興味や視点が昭和町のドコに向くのか?杉浦醫院は外せないということか?イオンモールは?・・・真面目に取材を重ね、台本にして収録すると云うパターンは各局同じでしょうが、今回は、林聖海さんと云う個人の視点で「いってみ隊昭和町」を仕上げる訳ですから、林さんには意気込みと共にプレッシャーもあったことでしょう。
担当者がカメラを担ぎ、質問しながら撮影するフジテレビやCATVの収録と違い、NHKは本局でも甲府局でもカメラマンと音声担当者が企画者の意を介して撮影し、時にはそれぞれの意見も出して、企画者とチーム力で収録するのがNHK方式のようです。収録時の林さんは、自分で書き上げた台本をチェックしつつも大先輩のカメラマンさん達のアドバイスも受けながら一生懸命でした。
若い町・昭和を紹介するのには、新人の初々しさと若い感性に溢れた林さんは適任のように思いました。どんな10分番組に仕上がるのか?来週25日(水)午後6時10分から放映予定のNHK「News かいドキ」楽しみです。
2017年10月3日火曜日
杉浦醫院四方山話―520『草一本生やさない・・・』
杉浦純子さんと同級生で、地方病で杉浦醫院にも通ったという塚原省三さんは、永く杉浦健造・三郎父子の語り部としてもご尽力いただいて来ました。「実際この病院に通われた方を紹介して欲しい」と云うNHKの要請で、塚原さん宅に伺いました。
90歳を過ぎた塚原さんは「足が弱って、田んぼの水見も自転車で行くようになったからもう、俺なんかダメさよー」と謙遜しましたが、きれいに手入れされた庭を指さして「ほれでも屋敷には草一本生やさんように今も頑張ってるさ」と、昔から屋敷には草一本生やさなかったと云う誇りを持続していることを知りました。
杉浦醫院に隣接する若尾巌さん宅も塚原さん同様いつも草一本生えていないきれいな庭ですから、ちょっとおおげさに言うとこの地の方々に共通する美学かと思います。それは、屋敷に限らず田畑も同様ですから「篤農家」と云われる所以でもあるのでしょう。
現在ほど除草剤が一般化する以前は、篤農家の方々は冬の寒い時に田畑の土を耕し、土を冷気に当てることで、春から夏の草対策をしていたという話を聞きましたが、そうだからこそ草一本にも目が向き、その都度抜いて「草一本生やさない」庭や田畑が当たり前になっているのでしょう。
一方、昭和天皇だったと思いますが「雑草という植物はない」と言った言葉に代表される自然のままの庭を良しとして敢えて雑草を処理しない美学(?)もあります。同様に自然農法と云われる農業を実践している方は、いわゆる雑草は抜かずに刈って有機肥料となるよう田畑にそのまま寝かせているそうです。当然、除草剤や化学肥料は使わないでしょうから、都会の消費者には「安全安心の野菜・果物」として人気もあるようです。
まあ、現代では有害食品としてやり玉に挙がっている合成着色料まみれの食べ物を駄菓子屋でおいしく食べて育った私には、その辺の価値観はピンときませんが、広い当館の庭園に生える夏草に対処しきれず除草剤を撒くと確かに枯れた後の茶色の光景は、雑草の緑の方がまだマシだったなと後悔しますから、自然農法の方が・・・とすぐ素直にブレます。
塚原さんや若尾さんの庭や田畑が茶色の光景になっているのを一時でも見たことがありませんから、「草一本生やさない」庭の極意を伝授していただきに再度伺おうと思います。
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