2018年5月1日火曜日

杉浦醫院四方山話―538『更新停滞の弁』

 3月12日付けの537話からの更新が丸1カ月以上滞っておりましたが、「不器用な男ですから・・」などと気取ってもサマになりませんから、単に能力の欠如であることを認めつつ、その経緯を記して再開いたします。

 

 昭和町にある社会教育関係団体の一つ「昭和町源氏ホタル愛護会」が、今年30周年の区切りの年になります。そこで、これまでの活動を振り返り、今後を展望する「30周年記念誌」を発刊することになりました。私もこの会の事務局を永く務めていた関係で編集委員になり、5月の総会に間に合うよう発刊と云うスケジュールで編集作業がスタートしました。

まあ、突貫工事の日程ですから、逆算して4月25日前後までに「たたき台」となる概案を私が提案することになり、先週末の編集委員会まで「記念誌」づくりに追われ、ブログを書く余裕が全くなかったというのが正直なところです。


 本として出す以上、その本で何を伝えたいのか?同時に興味を持ってページを開いて如何に読んでもらえる内容にするか?はたまた、どの年代、どの層に照準を合わせて構成するか?等々具体化に際しては避けて通れない課題にも直面し、遅まきながら「こりゃ大変だ」と実感し、慌てた次第です。


 そこで、本の表題はズバリ「源氏ホタルと昭和町」として、かつての昭和町の源氏ホタルとホタルを守り育て、甲府盆地の初夏の風物詩として多くの方々を魅了するよう力を合わせた先人たちの努力と乱舞した源氏ホタルの感動を子や孫にも引き継いでいきたいと結成された愛護会の歴史とホタルと云う昆虫の生態を新たに昭和町に移住された方々にもご理解いただける内容にして、昭和町の一家に一冊は置かれ、家族で楽しめる本にしようとコンセプトを決めました。


 また、当館のメインでもある地方病も源氏ホタルも基本は「水の街・昭和町」にあり、昭和の風土と結びついていることも50ページと云う制限の中でお伝えしたいと、取り上げる内容の取捨選択から写真撮影、資料の収集と確認まで、風土伝承館の仕事と表裏一体であることも痛感しながら進めていくと、あれもこれもと欲も出てきました。


 編集委員諸氏に恵まれ、新たな原稿や写真も次々寄せられましたから、予定通り「たたき台」を提案することが出来ました。今後は、最終の調整と校正を経て、印刷会社との詰めに入れそうです。


 以上がブログ停滞の「言い訳」ですが、当館でもこの本を希望者には頒布できるよう図り、より一層昭和町と愛護会、当館へのご理解とご協力をお願い出来たらと思っておりますので、「源氏ホタルと昭和町」のご購読もよろしくお願いいたします。