2020年1月6日月曜日

杉浦醫院四方山話―602『あけましておめでとうございマウス』

   新年あけましておめでとうございます。本年も杉浦醫院をどうぞよろしくお願い申し上げます。

 

 当ブログも600話を重ねて子年に入りました。ブログを書くのにパソコンのキーボードとマウスを当たり前のように使ってきた訳ですが、子年と云う事で脇役のマウスにスポットを当ててみたいと思います。

 

 現在、世界中で使われているマウスはゆうに10億台を越えているそうですが、世界初のマウスは、7年前に亡くなったダグラス・C・エンゲルバート氏が1963年に作った右の写真のようなモノでした。世界初のマウスは、このように木の箱でしたが、エンゲルバート研究所の所員が後部から延びたコードが「ネズミみたいだ」と言ったことから、取りあえず「マウス」という名前が付いたそうです。そんな訳で、マウスの名付け親が誰であるかは、定かでないそうです。


  この世界最初のマウス誕生から40年以上が経過している現在、その間「ワイヤレスマウス」「トラックボール」「レーザーマウス」等々の進化を経て、現在では空中で操作可能なマウスもあるとか・・・


 しかし、選択やダブルクリックが便利でマウスは手放せないと云う私みたいな人間はもう化石みたいなもので、スマホの普及やタブレットとワイヤレスキーボードというスタイルが一気に進み、マウスの存在感も薄れてきたのも実態のようです。

 

 「水の流れは絶えずして、しかも元の水にあらず・・・」の鴨長明の世界観は「世の中の人と住いもかくの如し」でしたから、所詮マウスもスマホも「よどみに浮かぶうたかた」で「かつ消え、かつ結びて」の運命をたどるのでしょうが、このコンピューターやデータ通信などITとかICTと呼ばれる情報技術の分野の進化の速度にはただただ驚くばかりで、何とか付いていこうなどと思うこと自体、無駄な抵抗のように思えてきます。


 毎年、杉浦醫院の玄関を飾ってくれる橋戸夫人手造りの干支の置物が、今年も今日から来館者を出迎えています。

 

 一針一針縫ったり、紙粘土で造形したりと云った手作業の楽しさ、面白さは、幾らIT化社会が進んでも、また進めば進むほど見直されたり必要とされる文化であるように思います。情報技術の進化にネを上げず、ネた探しをしながら今年もマウスの世話になり更新していこうと思いますので、杉浦醫院四方山話もよろしくお願いいたします。