2012年8月19日日曜日

杉浦醫院四方山話―169 『佐藤文宏氏夫妻』

お盆期間中は「帰省したので来ました」と云う方が何組か来館されましたが、佐藤夫妻も空き家になっているという旧大和村の生家に「掃除や墓参りにたまには来ないとね」「ホームページで開館したのも知っていたので」とおっしゃいながら、暑い中来館下さいました。
「杉浦さんとは親戚なので、純子さんにもご挨拶してきました」と甲府の旧八日町が生家だと云う奥さんとご一緒に楽しそうに見学されました。
 調剤室から案内しますが、古いイギリス製の浄水器の説明をするとご主人が指さしながら見事な発音で全てのスペルを音読して下さいました。「これは本場仕込みの英語だな」とピンと来ましたが、「男は黙ってサッポロビール」と戒め次に進み・・・こんな調子で気さくに話しながら館内くまなく案内後、2階でDVDも鑑賞し「今日は来て良かったです」と帰り際声をかけていただきました。そこで立ち話になりましたが、「私も70になりますから名誉教授にされて、今年でおしまいです」と云うので「どちらの大学ですか?」と尋ねると「日大です。専門はゴルフです」と「天下の日大ゴルフ部ですか?」「コーチとしてプロゴルファーを100人以上輩出してきました」と、とても70歳とはお見受け出来ない鍛え挙げた体型が若々しさを表出していました。「今では息子にバカにされるほど飛ばなくなりましたが・・」と往時には自らもトップレベルであったことをさり気なく語ってくれました。来館者名簿にフルネームで住所まで残していただきましたので「佐藤文宏」で検索すると「日本大学経済学部教授 佐藤文宏のホームページ」があり、自己紹介欄で=1942年生まれ,山梨県出身。日本大学大学院博士課程満期退学。1975年日本大学経済学部就任,現在に至る。1975年から2000年まで日本大学保健体育審議会ゴルフ部コーチ就任。団体戦(信夫杯争奪全日本大学ゴルフ選手権大会)25連覇に貢献。現在活躍中のプロゴルファー約130名輩出。1988年度スタンフォード大学留学。担当科目 体育講義 教養研究「スポーツ文化論」=と、お話のとおりでした。そのホームページ上に講義のシラバスもあり特に次の記述が現代の大学教授の苦悩と現実を見るようで特筆に値します。
受講者に対する要望  講義中の私語は厳禁。飲み物は机の上に置かぬこと。原則として遅刻は認めない。授業中、携帯電話などベルを鳴らした学生は即退場、除名とする。教室内は脱帽、コートは脱ぐこと。これらの要望に応えられる者のみ受講されたし。
佐藤先生、あと約半年、学生に迎合することなくビシビシ厳しく指導してやってください。