2015年2月16日月曜日

杉浦醫院四方山話―398  『いのちの町・昭和』

 
 

 過日、町内のアピオに於いて、「命の授業と企業の社会貢献」と題した若尾久氏の講演会が開催されました。これは、昭和町商工会主催による「新春経済講演会」でもあり、町内商工会の方々も多数参加されていました。

 

 

 若尾久氏については、当358話359話でご紹介しましたように、子どもたちにいじめ問題を考えさせる意味でも全国の学校から若尾氏の「命の授業」要請が続いていることを朝日新聞が「花まる先生」として取り上げました。

それを機に、押原小学校をはじめ町内や県内の学校での「命の授業」も増えている中で、地元昭和町商工会が若尾氏を招へいして、この授業に取り組むまでの経緯から授業に臨む姿勢や覚悟、更に授業の概要と授業を通しての子どもたちの変化と若尾氏が子どもたちから学んだことまで、「命の授業」についての総論を伺える機会を設定したものでした。 

 
 

 イスラム国の「テロ」事件もあり、「命」は一層重い課題でもあり、聴きながら様々な「命」を逡巡しましたが、今回の講演は、限られた時間でも若尾久氏の「本気度」が、ひしひしと伝わる内容で、この本気な大人の魅力が、子どもたちの魂をゆさぶるのだとあらためて実感し、本気になることをテレたり小バカにする風潮もある現代への警鐘とも受け止めました。

 
 

 今年で定年を迎えると云う若尾氏は、最後に、これまでは会社の社会貢献活動として取り組んできた「命の授業」を退職後は、地元昭和町を拠点にNPO活動として継続していく考えであることを語り、「昭和町を命を大切にする町として全国に発信し、いのちの町・昭和に貢献していきたい」と結びました。

 

 

 多くの命を救うことを使命に研究と治療を重ねた杉浦健造・三郎父子の杉浦醫院に隣接する若尾家に育った久氏が「いのちの町・昭和」をライフワークにしていこうと云うのも縁でしょうが、名付け親の三郎先生が聞いたらさぞお喜びでしょうから、純子さに報告して「うれしい話」を分かち合いました。