2013年4月25日木曜日

杉浦醫院四方山話―232 『花・2題』

桜や椿、モクレンといった花木の花は、今年は3月中にほぼ咲き終わり、杉浦医院の庭園は芽吹きだした青葉が気持ち良い季節となりました。医院棟前の庭は、小高い丘のように土盛りされ清韻先生壽碑が建っていますが、碑を囲むように写真の「シャガ」が群生し、今を盛りに白い花を咲かせています。シャガは中国の原産で、種子が発生しない三倍体植物ですから中国から株ごと持ち帰ったものが日本全国に広がった帰化植物で、日本に現存する全てのシャガは同一遺伝子だと云います。
杉浦家は8代目健造先生が西洋医学を修めて開業するまで、代々漢方医でしたから、庭園には薬草や薬木が多いのも特徴ですが、シャガも薬草だったことから、池の周りにも植えられ現在に至っているようです。この連休に散歩がてらシャガの花と新緑の庭園をお楽しみください。
プレオープン以降、医院玄関を四季折々の花で飾っていただいてきた西条一区の堀之内一郎さんが、今回も4色のサフィニアを2鉢づつ計8鉢をそっと置いて下さいました。写真右端の白と黄のパンジーのプランタは、昨年末に葉ボタンと一緒に届けていただいたものですから、全て堀之内さんの花々です。去年の夏には見事な大輪のサフィニアをいただきましたが、今年は、ここから丁寧に育てて何とか昨夏のような大輪に仕立て上げたいと思います。
それにしても「疾風のように現われて、疾風のように去っていく」どころか、「音もなくきれいな花を置き去っていく」堀之内さんは、月光仮面のおじさん以上の「イイ人だな~」という感動と共にいつもいつもほんとうにありがとうございます。