2013年8月22日木曜日

杉浦醫院四方山話―265 『新聞報道・余話』

 当259話「杉浦醫院版・俺は地方病博士だ」で紹介した冊子について、山日新聞のS記者が取材に見え、過日、記事になり報道されました。
いつものことですが、山日新聞の報道は、直ぐの反響に繋がりますから朝日や読売より間違いなく県内ではメジャーであることを実感します。

 その日の朝「兄弟の分2冊いいですか?」と来館された方をはじめ、県立図書館など複数の図書館からも冊子やデータを送って欲しいと依頼があったり、問い合わせや送付希望が続きました。

その中で、こんな無記名メールも届きました。

本日(8/20)の新聞記事。
主語が杉浦医院で、作成者名が無いのですが ワザと? 記者の未熟さ?         iPhoneから送信・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

私のメールアドレスを知っている方ですから、日頃から文章や表記に造詣の深いT先輩からだと決めつけ、次のように返信しました。

Re:本日(8/20)の新聞記事。
チェ・ゲバラ 35歳
山日新聞の若い記者が取材に来て「写真を」と云われた際、小生、記者に「君はチェ・ゲバラを知ってるか?」と尋ねると「はい、革命家ですね」とまともな返事が来たので、「ゲバラの教えに<革命家は無名であること、顔と名前が割れていないこと>があるよね。これ革命家に限らず大切だから写真は勘弁」と願ったところ「名前を出さないようにしますから」が、今日の記事です。S記者、有能だと思いました。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
 

 山日新聞の行政関係の記事では、冊子やマップを持った女性職員の写真が一般的ですから、逃げれると思ったのですがS記者曰く「ワンパターンの写真はデスクにも叱られますから」と写真にこだわった分、意を受けて「主語がおかしな」文章になったようです。

 翌日、同級生で主治医のMドクターから「メールに名前を付けなかったけど届いてる?」と電話があり、T先輩でなくMドクターだったことが判明しました。iPhoneへ直接返信したつもりでいましたが、どうやらPCからの返信は届かなかったようで、上記の経緯を説明しましたが、チェ・ゲバラも医者だったことを思い出し、Mドクターも心臓外科医であり郷土研究家顔負けの文献資料の読み込みとフィールドワークを重ねていることに思い至り、新聞記事の主語の使い方にも疑問を感じる鋭さに脱帽です。

 県立図書館からは、「一冊は郷土資料として永久保存しますから、3冊お願いできますか」と丁重な電話をいただき恐縮しましたが、中央市郷土研究部のT氏からは、この絵を描いた画家「中澤年章」についての情報も寄せられましたので、次話でご紹介いたします。