2012年1月4日水曜日

杉浦醫院四方山話―104 『謹賀新年』

あけましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。


 2012年は、宮入慶之助博士のミヤイリガイ発見から99年目です。
中間宿主となるミヤイリガイの発見で、地方病の原因や感染経路が究明され、治療法や予防法も確立でき、終息に至った訳ですから、来年は記念すべきカイ発見100年を迎えます。 
 長野市の宮入慶之助記念館では、今年からその準備に入るそうですが、同じ地方病資料館として、杉浦醫院でも連携した取り組みを企画していこうと思います。
 
「暗い夜こそ、見える光もある」と云う言葉を何度も思い返した昨年でした。
脳天気にオール電化などと云う住宅設備を検討した恥ずかしい自分も見え、あらためて一貫して自説を貫いてきた人間の輝きと価値を再確認できたのも天災と人災が織りなした「暗さ」からでした。そういう意味では、嫌いな都知事の天誅説もあながち否定できず、一層暗澹たる気持ちになりましたが、杉浦醫院の玄関には橋戸棟梁夫人の手作り人形が飾られ、杉浦家母屋の座敷には、朝日に鶴が舞うお軸と右手に扇を挙げ、左手に獅子頭の博多美人が
見事な活け花と共に新年の到来を告げています。「心新たに励まんとす」です。