杉浦醫院四方山話―343『山梨放送開局60周年記念番組』
YBS=山梨放送が開局60周年を迎え、記念番組を作製中ですが、Aデュレクターの構想の中には、昭和町の源氏ホタルが国の天然記念物に指定され、地方病終息に向けたミヤイリガイ殺貝活動の中でホタルも消え、昭和51年に天然記念物の指定も解除されるまでの歴史も番組の柱の一つになるようで、このところ昭和町内での撮影が続いています。
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館内撮影のテストをするスタッフ |
当館についても地方病終息に係る杉浦健造・三郎父子の功績や源氏ホタル復活を願う愛護会の取り組みを追う必要から、2回目の撮影が入りましたので、地域で、長く語り部としてご協力いただいてきた塚原省三さんに杉浦父子の実像を語っていただくようお願いしました。
Aデュレクターによると「単に過去60年の回顧映像ではなく、60年の歴史を踏まえて、この先に向けての活動を紹介する番組にしたい」と云うことで「養蚕を始めた若い農業後継者や国産ホップの栽培に取り組む北杜市のメンバー等々同様、ホタル復活にかける昭和町の活動を取り上げたい」とのことでした。
ホタルの成虫が舞う季節となり、今月はテレビ山梨、甲府CATVに続き、山梨放送と撮影ラッシュでした。身延町の下部や韮崎など自生ホタルの名所もある中、昭和のホタルが取り上げられるのは、単に撮影の物理的便利さからだけではなく、都市化の進む昭和町で、ホタル自生に向けての継続的な活動を官民一体になって進めていると云う「物語」があるからだろうと思います。 更に、地方病終息活動の結果、ホタルも消滅したと云う「歴史物語」も加わることで、重層的な物語が構築できるのも魅力なのでしょう。
そんなわけで、7月13日(日)午後3時から放送予定の「山梨放送開局60周年記念番組」は、90分の特別番組だそうで、町内での撮影も意欲的に進めていますが、断片的に撮影した映像をAデュレクターが、どんな「物語」に構成して放映するのか、楽しみたいと思います。