2013年5月18日土曜日

杉浦醫院四方山話―236 『国立科学博物館』企画展

今年の日本寄生虫学会でも「ミヤイリ貝発見100年」を記念して、市民公開講座が開催されましたが、来る5月15日(水)から1ヶ月間、国立科学博物館で、企画展「日本はこうして日本住血吸虫症を克服した」展が開催されます。
宮入慶之助博士の写真を前面に制作されたポスターでもお分かりのようにミヤイリガイ発見100年を記念した事業で、宮入慶之助記念館と目黒寄生虫館との共催です。

その「宮入慶之助記念館だより」第18号が届きましたが、市立甲府病院神経内科元科長 林正高氏はじめ7人の方の原稿で「ミヤイリガイ発見100周年記念号」になっています。

日本住血吸虫症を地方病と呼び、科学者だけでなく行政と住民も一体になってミヤイリガイ撲滅に取り組んだ山梨県でもこの病を終息させるのに115年という星霜を要しました。世界には、未だ2億人の罹患者がいると云うこの寄生虫病、克服した日本の取り組みや歴史を振り返えることが出来る絶好の機会ですから、山梨県地方病撲滅協議会を構成していた県内旧25市町村と山梨県の各種行政団体や文化協会などは、国立科学博物館のこの企画展に合わせた研修会を組むのも意義あることと思います。