当館ホームページ開設に合わせて書き出した「杉浦醫院四方山話」も2年になりました。「ホームページの命は、更新だよ」とIT会社経営者でもある当時の昭和町教育委員長油川勝司先輩は、一言にこやかに放ちましたが、ご記憶でしょうか?
前後して、敬愛する池田清彦先生がオフィシャルブログを開設したと聞き、拝読を楽しみにしてきましたが、今年1月の「寒いですね」以来、猛暑の夏でも「寒いですね」のままで、これも「先生流のジョークだな」と笑ってしまいましたが、確かに更新されないサイトは、開設している意味がありません。 まあ、常々IT社会や電脳文化に興味も期待もないことを公言し、「虫捕る子だけが生き残る~「脳化社会」の子どもたちに未来はあるのか~」の著者でもある池田氏ですから、「オフィシャルブログ」開設自体が不自然でしたし、書籍への執筆依頼は絶えないでしょうから、「ネット上で無料サービスする程、おバカじゃありませんよ。しっかり本を買って読みなさい」と、無更新サイトで、警告を発しているように思います。
油川先輩のアドバイスに「ホームページなんて興味もありませんから」と池田氏のように突っ張れる強さも才能も持ち合わせていない私にとって、「更新が命」は、数日頭から離れませんでした。
当時は、11月のプレオープンに向けて、庭園や裏庭、病院や土蔵、納屋の片付け作業が続き、杉浦家所有物の廃棄など一存では出来ないことから、純子さんの了解とりに一日に何回も尋ねました。その都度、純子さんからは、「お任せしますから・・」と拘らない返事と共に、その品々にまつわる含蓄ある話を伺うことができました。そんな話を肴に酒を飲んでいた夜「面白い話をこうして俺だけが愉しんでいたら申し訳ない」と「これで更新だ!」と閃きました。思えば、次のテーマも酒を飲みながらふと思いつくことも多く、ホント「酒」には感謝です。医者によっては、「典型的なアルチュウ症状です」と診断されかねませんが、「飲むことに後ろめたさはありませんから」と、ここは、しっかりツッパルしかありません。
そんな訳で、2年間で約200話の「四方山話」を書いてきましたが、思いがけない方々から「愛読しています」と声をかけられることが重なったりして、「書くこと」や「ネット」にちょっと怖さも感じますが、東京在住の純子さんの妹さん方始め、ご親戚の方々から「インターネットで、私や家のことは行かなくてもみんな分かっているから安心・・・って、電話がありました。」と純子さんも喜んで報告してくれるので救われますが、「杉浦醫院四方山話」は、純子さんあっての「話」ですから、勝手を書いたりでさぞご迷惑でしょうが、お見逃し下さい。
また、科学映像館の久米川先生からは「もっと短文で、行変えを多くすると読みやすくなる」と的確なアドバイスをいただいてきましたが、田舎者故に流行りのスタイルへの変換が出来ず、・・・・です。
今朝も山本哲先輩が、190話を読んでの貴重な「話」を電話で教えてくれました。さっそく調べて、次話で報告いたしますが、このコーナーも諸先輩はじめ皆々様の御蔭だな~と、遅い感謝です。