
そんな一環として、秋の故郷散策ツアーの企画を任された今回、メインを非公開の「山廬(さんろ)」として、「物見遊山の見学者ではないから」と、飯田秀実氏にお願いしたところ実現した見学会でした。飯田夫妻のご案内で、「後山」と命名されてきた裏山から山廬内部まで約2時間、「雲母」の聖地をくまなく見せていただき、県立文学館で開催中の「飯田蛇笏没後50周年展」の図録も蛇笏の落款印入りで購入することもできました。参加したK君から、メールが届きました。
―――――――(前・中略)――――――
せっかく俳句好き人間の聖地に行ったので、所属している句会にいくつか投句しましたが、選に入ったのは山廬ではなく杉浦医院で作った句でした。
廢院に向きあふ椅子や暮の秋
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午後は、杉浦醫院を案内した訳ですが、診察室を観て、この句を詠むK君の感性もバリバリ現役で、ボケかましの自分には、同級生諸氏から受ける刺激は、ありがたく効きます。