12月11日(土)に<NPOつなぐ>主催の「まちミューウォーキング」で「昭和町風土伝承館杉浦醫院見学会」が開催されました。定員30名がいっぱいになり、21日(火)にも追加回催する盛況ぶりだとか・・・ありがたい限りです。この「まちミューウォーキング」は、県内にとどまらず、上野や日の出町など東京へも広がり、<NPOつなぐ>では、その為の「ガイド・ブック」も並行して作成しています。平成25年度に山梨県で開催する文化の国体「国民文化祭」にも県内各地をくまなく歩く「やまなしフットパス構想」を提唱し、参加型の斬新なイベントとして、県との協働も進んでいるようです。
この<つなぐ>を主宰しているのが、山本育夫さんです。山本さんは、山梨県立美術館の学芸員として、開館から関わってきた前公務員ですが、詩人としても著名ですし、現代美術の評論から美術誌の発行等多彩な活動をこなすマルチ人間です。武蔵野美術大学で、学芸員養成講座の講義も担当しながらのNPO活動です。
県内の市町村の見どころを紹介した、山本育夫事務所発行の「やまなし再発見誌・ランデブー」は、良質な雑誌だったので、ご記憶にある方も多いことでしょう。その13号は「昭和町特集」で、山本さんの取材力と文章力がいかんなく発揮されていて、何度読み返しても感心します。この取材で、杉浦純子さんにもインタビューをしている山本さんを純子さんもよく覚えていて「あんな素敵な記事にしていただいて、恥ずかしいくらい」「ランデブーの山本さんからでは、出ない訳にいきませんね」と参加者との座談会にも応じていただきました。結城紬の着物にさっと着替えて、質問にも的確に応える純子さんを山本さんは、「杉浦医院ツアー、無事終了。改めて杉浦医院の魅力の奥深さを知りました。純子さんの語りもなかなかいい味わいを。80歳過ぎた人とは思えない凛としたたたずまいは素敵でした。」と<つなぐ>のホームページ上で報告しています。
「杉浦醫院整備検討委員会」の副委員長もお願いしている山本さんの原点は、「新しい公共づくり」だと私は解釈しています。ヤメ公(前公務員)では、グラウンドワーク三島を牽引した都留文科大の渡辺豊博氏も同様ですが、自ら先頭で汗を流して活動の輪を広げ、「新しい公共」による地域づくりを<楽しむ>姿勢が、共通しています。柔軟かつ論理的思考で、門戸はあくまで広く・・という「人間力」に、多彩な人材や協力者が自然に集まって・・これは、科学映像館の久米川理事長にも杉浦純子さんにも共通しているなぁーと。