麻布獣医大学と科学技術振興機構が毎年行っている研究交流事業「さくらサイエンスプラン」は、アジア各国の獣医師と獣医学生が、麻布大学を拠点に研修を積む事業ですが、見学研修会も組み込まれていて、昨年に続き今年も杉浦醫院が見学場所に選定されました。
日本では終息した日本住血吸虫症ですが、中国からフィリッピンまでアジア各国では、未だ蔓延していて、人間から哺乳動物まで罹患していますから、日本住血吸虫症を克服した日本の取り組みについての研修は、参加者には大きな興味とテーマだと教授から説明がありました。
そうは云っても、大学でみっちり講義を受けての見学会ですから、この機会に日本の家屋や民具・農具を観ていただくのも意味あるように思い、提案しましたら「いいですね。日本文化と日本住血吸虫症の二つで」と教授は予定時間も気にせず「両方お願いします」となり、先ずは母屋、納屋、土蔵等の「日本文化」の案内からスタートしました。
矢張り、明治25年建築の母屋は見応えがあるようでした。
専門が獣医ですから、マルヤマ器械店から寄贈された一昔前の日本の医療器具は、母国ではまだ使われているそうです。マルヤマ器械店が閉店する際、「ベトナムの国立病院に一括して寄贈した」と話してくれた丸山太一氏を思い出しました。 |
2階座学スペースに移ってからは、「日本住血吸虫」終息と動物の係りについて、「罹患した動物はどうなったのか?」「人間と同じスチブナールを投与して治療した」「治らなかった動物は?」「残念ですが処分されたようです」と云った具合に質疑応答による研修会をしました。予定時間をはるかに超えても質問が次々で、真剣に学ぶ意欲が熱になり寒さも吹き飛びました。 |