杉浦醫院を見学しての鉛筆画2枚も児童画と云われる子どもの絵画の面白さに溢れています。
上のりょうすけ君の絵の右から水色の池、その横に長方形を積み重ねたのは医院の階段で、下のけんた君の絵でも中央に横からの階段が描かれていますから、昔の一直線の急な階段は、現代っ子にはインパクトがあったのでしょう。二人とも同じく壊れた大きな古時計の上と下に調剤室の薬瓶や薬棚が描かれていますから、大人も目を見張る薬棚は子どもにも・・・・当然ですね。
上のりょうすけ君の絵は、左上は土蔵のひさしに残っているスズメバチの巣、その右はホタルの幼虫を飼育している水槽、左下は土蔵和室に展示している軍刀、その右が応接室のソファーの椅子とグランドピアノ、玄関先から覗いた母屋の鶴の絵画、その右上は、土蔵和室に展示している矢羽の着物・・・・と、りょうすけ君の見学記録が的確に残されています。
下のけんた君の絵は、中央の階段が、実見出来ない横からの視点ですから、けんた君の頭を通過したモノが描かれているわけで、個々の絵も簡単には特定できない記号論として観る者に読みとりを迫ります。例えば、画面左下に並ぶ10個の造形に思わず「うーん」で、先に進めません。超夕暮れ族が強いて答えれば、土蔵ギャラリーに展示してある器展の器ではないか?位です。画面中央下のショベルカーのような絵も当日、確かに納屋の工事はしていましたが、ショベルカーはありませんでしたから、全く違うもので??そうか名前のけんたの下にあるから、「けんた」は「建太」で、ひょっとしてけんた君のトレードマークが建設機械で、落款替わりのサインか??
けんた君の再訪によるご教示をお願いするしかありません。