今年最後の四方山話は、杉浦家の土蔵改修工事が完成し、来春早々から活用可能になると云う嬉しい報告です。写真のように大変手間のかかった漆喰の白壁も輝き、屋根も瓦と土を全てはがして野地板を張替え、又土を盛り瓦を葺いて蘇りました。並行して進められた室内外の木工事も耐震基準に合うよう補強され、左の扉の1、2階は、土蔵ギャラリーとして、ご覧のようにフローリングの床に補強壁が入り、掛け軸など長さのある作品を展示するときには外せる着脱可能な2段の展示台が設けられました。
また、右の扉の1、2階は、8畳の和室でしたが、当四方山話―203『床框(とこかまち)』 でも紹介しましたが、下記写真のように新たに床の間付きの和室になりました。
こんな雰囲気の中で、お茶会や読み聞かせ会、語り部による昔話会、朗読会などから歌留多、百人一首などの伝統遊び等の催し物や和服や茶道具などの展示に活用予定です。また、厚い土壁は、琴や尺八、三味線と云った邦楽の練習会場としても最適な防音環境です。照明器具の変更等若干の手直しがありますが、来春には土蔵のお披露目と共にこれまで当ブログでもご紹介してきました書画骨董をはじめとする「杉浦コレクション」の第一弾を先ずは展示公開していく予定です。
同時に町民の皆様からご寄贈いただいた農具や民具も季節に合わせて随時、展示公開できるよう図っていきます。最後になりましたが、この一年、当館および当四方山話にお寄せいただいたご支援ご協力に深謝いたし、来年も引き続きよろしくお願いいたします。