杉浦醫院四方山話―379『皇太子生誕記念ピアノを使った院内コンサート』
16日(日)に当館庭園では、実行員会「マイパラ」の主催で、「杉浦もみじ伝承の会」が開催され、500人余の参加者で、用意した4か所の駐車場では足りず、急遽アルプス通り沿いの駐車場を杉浦精さんに手配していただき、事なきを得た程でした。 このイベントに合わせ、主に横浜や鎌倉など湘南をフランチャイズに演奏活動をしている「ライトハウス・アンサンブル」のメンバーが、ボランティアで院内コンサートを開催してくださいました。
ライトハウスアンサンブルは、バイオリンやチェロ、ビオラの弦楽奏団ですが、今回はプロピアニスト市田良子さんのご協力で、純子さんたち三姉妹が使った皇太子(現天皇)生誕記念家庭用グランドピアノを加えた特別プログラムを用意いただきました。
純子さんも「まあ、すてき。この家も父や祖父もさぞ喜ぶことでしょう」と、会場に出向きピアニスト市田さんと手を取り合って挨拶を交わしました。 昭和4年に病院専用棟として建築された会場ですが、音楽コンサートまで想定して造られたわけではありませんから、演奏家には無理があったと思いますが、「演奏しながら歴史的な重みをひしひし感じ、経験したことの無い気持ちで演奏できました」と、轟さんからおっしゃっていただきましたが、聴いた方からも「アマチュアと言っていたけどレベルの高い演奏で楽しかった」と好評でした。
この日のために正午からと2時からの二プログラムをご用意いただき、2時からの「言葉と音楽のコンサート」には、劇団昴の女優吉田直子さんの朗読も入り、内容的にもハイレベルかつ多彩なコンサートを開催いただきました。
実行委員会マイパラとライトハウスアンサンブルの皆さんは、自分たちの活動を楽しみながら、参加した方々にも愉しんでもらいたいというメンタリティーが共通していました。
予算や仕事でやるんじゃなく、付き合いや動員でやるんじゃない、「何をやるかやるのは自分」の判断で、時間はもちろんお金も自腹で参画しようという「やる気」こそ、「協働の町づくり」の原点であることを実感させてくれた今回のイベントでした。