2011年10月12日水曜日

杉浦醫院四方山話―82 『一店逸品片手に杉浦醫院へ』

 先々週から、「一店逸品」を片手に当館を訪れる方が続き、あらためてこう云う企画をきっかけに町内を歩いてみようと思い、実際に足を運ばれた方々に接し、「自分が住んでいる町をもっと知りたい」という昭和町に越してきた方々の共通した思いを知りました。
この「一店逸品」は、大型店の出店が相次ぐ昭和町にあって、町内に店舗や事務所を構える自営商工業者が、それぞれの逸品を企画、発信しているカタログです。昭和町商工会が、毎年アイディアを出し合ってユニークなポスターやカタログを制作し、全戸配布されていますが、今年のカタログには、町の施設として杉浦醫院に割り当てがありました。
当初は、半ページの割り当てでしたが、担当の事務局F氏から「今年はA4版にしましたから、1ページ分どうぞ」と気合いの入った連絡を受け、フルページ提供の気前に応えて≪春夏秋冬!杉浦醫院へ≫のコピーも≪「一店逸品」片手に杉浦醫院へ!≫と替えました。
出来上がった今年のカタログを観ると昭和町商工会が総力をあげて、このカタログを制作したのが良く分かります。 
それぞれの店を紹介する1枚の写真にもこだわりと工夫が見られ、写真の出来の良さと垢ぬけたレイアウト、デザインも見やすく「行ってみよう」と云う気になるカタログです。 
平成19年から制作して5年目となる今回、「顔が見える商い」と云う原点と「町全体を一つの商店街に」というコンセプトが紙面に溢れ、クーポンやスタンプラリーという出資と手間をかけることで、大型店との共存を図っていこうとする自助努力も伝わり、親しみやすく応援したくなるカタログになっています。
「A4版は大き過ぎないか?」とも思いましたが、紙質とページ数が程良いせいか、杉浦醫院来館者は、黄色いバトンのように軽く丸めて、文字通り「片手」に握って来ますので、目的のコースを回るバトンランナー気分も味わえ、迎える方にも直ぐ分かるというメリットに感心しました。
まち歩きには最適な季節を迎え、杉浦醫院の庭園も色づき始めました。「一店逸品」片手に町内のお店や町の文化財を結んで歩くのは、町を知る上でも有効かつ健康的なウォーキングでしょう。今回、杉浦醫院もスタンプラリーの一箇所として入れていただいたことで、来年度版には、町に点在する文化財も地図上に載せると休憩にもなり、相互活用されるより豊かな「一店逸品」になるようにも思いましたが、事業責任者F氏と事務局Fさんの柔軟にして賢察なF・Fコンビ! 如何でしょう?