杉浦醫院四方山話―479 『ブログ再開の弁』
レストランや居酒屋で注文した料理を食べる前にスマホなどのカメラで先ず撮影する人を見かけたことのある人は私に限らず多いことでしょう。
また、50代女性から「シャメで送るから」と言われ「シャメ」が分からず、同僚に「写真付きメール」の略語であることを教えてもらってからも料理は食して味わってナンボと思っていますが、カメラに納めた写真を友人などに「写メ」して「いいね」の返答も新たな交友ツールのようですから、外野がとやかく言うこともないと納得しました。
この手の写真付き短文の投稿もブログにカウントされるのか、ブログ検索会社のテクノラティ(米)の調査によりますと、世界には約7000万のブログがあり、日本語のブログ投稿数は全体の37%を占め、2位の英語36%を上回っているそうですから、日本は世界一のブログ大国のようです。
小さな日本語圏の投稿数が英語圏を凌ぐのは、携帯電話での投稿ができることが大きな要因だそうですから、日本独自のケータイ文化がブログ大国日本の土壌となっているのでしょう。
そんな世界一のブログ大国とはつゆ知らず、ホームページ更新の手段として「ブログ」を書いてきましたが、傍から見れば前述の「料理写メ」と五十歩百歩で「日本一とか世界一というテッペン万歳に手を貸すのも何だかなー」の気分で、7月はその辺がネックになり結果的に休止状態でした。
「いいね!」も「どうでもいいね」としか解せない偏屈な私ですが、ブログの内容や感想をわざわざ来館して面と向かって話してくれる友人・知人が何人かいることはありがたくうれしいことでした。
5日(金)に開催した「お茶と落語と花火の集い」に「準備には手数が必要だから」と早々に駈けつけてくれたボランティア部長・坂下嘉和氏もそんな一人ですが、開口一番「このところブログが更新されないけど何かあった?」と聞かれてしまいました。
本来怠け者の上に甲府盆地の暑さも重なると口実にも事欠かず、ずるずるといってしまいそうな感じでしたが、再開のきっかけも顔を合わせてきちんと問うてくれる友人でした。それは単純ですが「どうでもいい人」と「掛け替えのない人」の実存の違いをあらためて思い知らされ、ブログは全て同類と云った薄っぺらな判断も恥ずかしくなり、当初の目標500話まで有終の美となるよう残り20話を書いていこうと思います。