昭和町には「昭和町文化協会」があり、ふるさとふれあい祭りに合わせて「昭和町文化祭」を開催していますが、静岡県富士市には「富士市文化連盟」が約4000人の会員を組織して、毎年「富士市総合文化祭」を開催しています。
その富士市文化連盟が、今月29日(月)に会員対象に当館の見学研修会を計画くださいました。これは、既に当ブログでも紹介し、山梨放送や山日新聞でも報道されましたが、昨年10月に富士市の辻村音楽企画店の辻村社長と技術主任の臼間氏のお二人が丸一日かけて当館応接室にある昭和8年製造のヤマハピアノの修復調律をボランティアでしていただいた「縁」によるものです。
辻村氏は、富士市と富士宮市の公共施設や学校のピアノの調律も多数手掛けているそうですから、富士市の音楽関係者や文化団体では知らない人はいない存在でしょうし、辻村夫人はピアニストであり合唱指導者としても著名な方ですから、当館のピアノ修復ボランティアのニュースも富士市文化連盟にも伝わり、今回の研修会場として当館が選定されたようです。
流石は文化連盟の企画だと感心したのは、予定コースが物見遊山ではなく、当館と県立博物館の二か所で、午前、午後しっかり時間を確保しての計画であることと、当館見学後に辻村氏の手による調律済みのピアノを使って、参加会員によるミニコンサートを開催しようという意欲的な企画です。文化連盟会員の中にはピアノに長けた人やコーラスで鍛えた歌唱力の方、楽器に堪能な方等々多彩でしょうから、当館のピアノを囲んでのミニコンサートも文化連盟ならではの有意義な一時になることでしょう。
当ブログでは、辻村氏のピアノ再生作業を450話からの「ピアノ再生物語」と題して連載しましたが、最終454話の末尾に以下のお願いを書き添えました。
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