2014年8月13日水曜日

杉浦醫院四方山話―359 『花まる先生 若尾久氏-2』

 純子さんも巌さんの奥さんを「隣のおばちゃん」と呼び、現在も親交の続く若尾家ですから、花まる先生の「久」さんの名付け親も三郎先生だったそうです。

当館も駐車場の大きなサインを隣接する若尾さんの塀に取り付けさせていただいたり、何かと便宜を図っていたいただいてきました。

駐車場整備の段階で、若尾さんがトラクターなどを収容している農業用倉庫の敷地との境に新たにアルミフェンスを設けましたが、花づくりが趣味の久さんがフェンス越しに花木を植えて駐車場に花を添えてくれました。


 3年半ほど前でしたか、久さんから「朝顔の種を採りたいんで、フェンスに朝顔をはわせてもいいでしょうか」と声を掛けられました。「いつもきれいな花を楽しませていただいていますが、今度は朝顔ですか」と聞くと「実は、仕事がすっかり学校巡りになって、朝顔の種を子どもたちに育ててもらって、命の勉強に役立てたいと思いましてね」と控え目におっしゃり、学校や幼稚園の求めに応じて、久さんは全国を回っていることをその時知りました。

アサガオは、朝撮らなければ花が写りません。本気度が問われていますね。

  それから毎年、写真のように夏はアサガオのグリーンカーテンが出来、朝来ると花が迎えてくれるようになりました。秋になると久さんが丁寧に種を収穫している姿をよく見かけ、久さんが講演で忙しい時には、巌さんが種取りをして応援していますから、若尾親子の「命のアサガオ」でもあります。

 アサガオの種もカシオ計算機の社会貢献事業費から幾らでも購入は可能でしょうが、久さんの本気で立ち向かう姿勢の中には、そのような選択肢は無いのでしょう。

自ら蒔いて育てたアサガオを次の命のバトンとして、種を収穫し子どもたちに直接渡すアサガオの命のリレーを通して、子どもたちに具体的、継続的に「命」を見つめ、意識させようという久さんの授業には、このようなシャドーワークがいくつも隠されていることでしょう。

  

 この西条新田発のアサガオの種は、全国の子どもたちによって育てられ花を咲かせています。横浜の小学校では、「奇跡の発芽」として話題になった事例も紹介されています。

「持続可能な社会構築」事業でもありますから、若尾さんの「命のアサガオ」は、子どもたちが作った牛乳パックの鉢に種が蒔かれ、「奇跡」のような発芽を子どもたちが実体験したようすは、ここをクリックしてご覧いただけます。

 これを読むと若尾久さんの本気の取り組みと授業を通して子どもたちと築き上げていくしっかりした絆と云ったものやなぜこの授業が全国に広がっているのかについてもお分かりいただけると思います。