杉浦家からご寄贈いただいたコレクションの中に三郎先生が軍医として出征した折に所持したのであろう軍刀があります。この軍刀をたてる刀掛けについては、当146話「象嵌(ぞうがん)」でご紹介しましたが、今回は、この軍刀にまつわる刀剣について整理してみます。
豊臣秀吉が農民や僧侶の武装化を防ぐ為に行った統治政策「刀狩り令」は有名ですが、日本ではもう一回「刀狩り」が行われたことはあまり知られていません。
それは、1945年(昭和20年)9月、当時日本を占領していた連合国軍(実質は米軍)は、日本の武装解除を徹底させる為に「銃砲等所持禁止令」を出して、日本全国の銃器と日本刀を没収しました。
GHQの刀狩りは、日本軍の刀だけではなく、民間の刀も没収しましたから、江戸以降の名刀も 根こそぎ消えたそうです。(写真はネットサイトから拝借しました) |